アルファベットという極めて記号的で無機質な存在に、私が長く向き合ってきた髑髏の造形を重ね合わせたら、どんな世界が立ち上がるのか――その純粋な興味から始まったのが、この「髑髏のアルファベット」シリーズです。文字は本来、意味を伝えるための道具ですが、ここではその役割をいったん脇に置き、形そのものが持つ力を徹底的に掘り下げてみました。AならAの骨格、BならBの膨らみや曲線。その構造に髑髏の陰影や空洞、機械的な装飾を流し込むことで、文字が“読むもの”から“観るもの”へと変わっていく瞬間を感じられました。
制作中は、アルファベットの持つ均一性と、髑髏の持つ不気味さや象徴性がぶつかり合い、時に反発し、時に驚くほど自然に融合していく過程がとても刺激的でした。特に内部の装飾を組み込む際、文字の形状が思いがけず髑髏の構造と共鳴することがあり、その偶然性が作品全体の魅力を押し上げてくれたように思います。結果として、記号でありながら生命の痕跡を宿したような、不思議な存在感を持つアルファベットが並びました。
このシリーズはまだ始まりにすぎません。文字という普遍的なフォーマットは、髑髏デザインとの融合をさらに深める余地をたくさん残してくれています。今後はより抽象的なフォントや、幾何学的な構造を強調したもの、さらには古代文字や記号体系との融合にも挑戦してみたい。文字を通して髑髏の世界観を拡張していくことが、私自身の新しい表現の軸になりつつあります。
作品No.34「髑髏のアルファベット」
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※この作品は私自身の発想と構図をもとに制作し、仕上げ工程の一部にAI加工を取り入れています。
Instagram・SUZURI・BOOTHでも作品やグッズを公開しています。ぜひご覧ください。
世界観をより深く楽しんでいただけましたら嬉しいです。
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