作品「髑髏の構造体」は、私自身の髑髏表現が本格的に動き出した“起点”となる一枚です。今振り返ってみても、この作品からすべてが始まったと言い切れるほど、後の方向性を決定づけた重要な存在です。工業的な硬質さと、抽象的な形態の自由さをどう結びつけるか、まだ手探りの段階で描いた作品ですが、その未完成さや粗ささえも、今では大切な原点として感じられます。
この作品では、髑髏という象徴的なモチーフを、従来の写実的な枠から解放し、抽象的な線や面の構成として扱うことを試みました。形を正確に描くことよりも、髑髏が持つ「存在感」や「気配」をどう抽象化するかに重心を置いたため、線は有機的に揺れ、面は工業的な硬さを帯びながらもどこか曖昧に漂っています。その曖昧さが、逆に髑髏の内側に潜む複雑な感情や、象徴としての重みを浮かび上がらせてくれたように思います。
後に制作した「Mandalic Skull」や「髑髏が持つコンプレックス」といった作品は、まさにこの初期作の思想を発展させたものです。幾何学や曼荼羅の構造を取り入れた精神性の方向性も、髑髏の内面を掘り下げるコンセプトも、すべてはこの抽象的な髑髏デザインで生まれた“種”から育っていきました。描きながら迷い、試し、壊し、また組み直すという過程そのものが、後の作品群の基盤になっています。
今見ても、この作品には未完成の美しさがあります。形が揺らぎ、線が迷い、面が定まらない。その不安定さこそが、創作の始まりにしか宿らない特別な熱量であり、私にとっては何度見返しても新鮮な刺激を与えてくれる大切な一枚です。
作品No.43「髑髏の構造体」
(オリジナル)


(サイケデリックペイント)
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(ポップカラー)

※この作品は私自身の発想と構図をもとに制作し、仕上げ工程の一部にAI加工を取り入れています。
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世界観をより深く楽しんでいただけましたら嬉しいです。
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