「髑髏の自画像」は、これまで描き続けてきた髑髏たちを自分自身の姿として捉え、自画像として表現した作品です。私にとって髑髏は死の象徴ではなく、内面を映し出す鏡のような存在です。多くの作品の中で描いてきた無数の髑髏は、それぞれが異なる感情や思考、経験の断片であり、その積み重ねが今の私を形づくっています。
この作品を描こうと思ったのは、自分自身を直接描くのではなく、これまで向き合い続けてきた髑髏というモチーフを通して自分という存在を表現したいと感じたからです。しかし、その姿は現実的な肖像画ではなく、抽象的なデザインとして構成されています。なぜなら、私は未だに自分という存在を明確に理解できているわけではないからです。
日々を過ごす中で、「自分とは何者なのか」という問いが頭から離れることはありません。何かを理解したと思った瞬間に新しい疑問が生まれ、答えに近づいたように感じても、その輪郭は再び曖昧になっていきます。そんな終わりの見えない思索の過程そのものが、この作品には込められています。
画面の中に描かれた髑髏は、一つの顔でありながら、同時に無数の自分でもあります。過去の記憶、現在の意識、そしてまだ見ぬ未来への想像が重なり合い、形を変えながら存在しています。抽象的な線や模様、構造の一つひとつには、自分の中にある言葉にならない感覚や感情を投影しています。
『髑髏の自画像』は、自分自身を定義するための作品ではありません。むしろ、自分を問い続けるための作品です。完成した一枚でありながら、その問いは今も続いています。この髑髏は今の私の姿であり、そしてこれからも変化し続ける私自身の記録なのです。そこには明確な答えではなく、探し続ける意志そのものが描かれています。
作品No.57「髑髏の自画像」


※この作品は私自身の発想と構図をもとに制作し、仕上げ工程の一部にAI加工を取り入れています。
Instagram・SUZURI・BOOTHでも作品やグッズを公開しています。ぜひご覧ください。
世界観をより深く楽しんでいただけましたら嬉しいです。
Instagram(作品一覧) https://www.instagram.com/x_sennshitsu

コメント