作品「髑髏と蝶」は、前作「髑髏と花」と同じ思想を受け継ぎながら、より軽やかで儚い生命の象徴を重ね合わせた作品です。髑髏という“終わり”の象徴に対し、蝶は“変化”や“再生”を示す存在として古くから語られてきました。私はその対比に強く惹かれ、花の静かな美しさとはまた違う、動きのある生命の気配を描きたいと思い制作を進めました。
蝶の羽は一瞬で散ってしまいそうなほど繊細で、触れれば壊れてしまうような危うさを持っています。その儚さが、髑髏の持つ無機質で揺るがない存在感と重なることで、生命の時間の短さや、変化し続ける世界の不確かさをより強く感じられるのではないかと思いました。花が“生の美しさ”を静かに語るなら、蝶は“生の移ろい”を軽やかに示す存在です。どちらも同じ思想の延長線上にありながら、表現するニュアンスが異なる点に魅力を感じています。
制作中は、髑髏の硬質なラインと蝶の柔らかな曲線をどう調和させるかを特に意識しました。対立ではなく融合として見えるように、両者の距離感や配置、羽の広がり方を細かく調整しています。蝶が髑髏に寄り添うのか、離れて舞うのか、そのわずかな違いで作品の印象が大きく変わるため、何度も構図を見直しました。
「髑髏と花」に続くシリーズとして、今回の作品はより軽やかで幻想的な空気をまとった仕上がりになったと感じています。これからも同じ思想を軸にしながら、髑髏と異なる生命の象徴を組み合わせる表現を探求していきたいと思います。
作品No.16「髑髏と蝶」

※この作品は私自身の発想と構図をもとに制作し、仕上げ工程の一部にAI加工を取り入れています。
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世界観をより深く楽しんでいただけましたら嬉しいです。
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