雲という日常の風景に、そっと髑髏の気配を忍ばせたこの作品は、私自身が「風景と髑髏をどう融合させられるか」を探りながら描いた一枚です。空を見上げたとき、ふと雲の形が何かを象っているように感じる瞬間がありますが、その曖昧で掴みどころのない感覚を、あえて髑髏という象徴的なモチーフで固定化したいと思いました。雲に浮かぶ髑髏は、重さを持たず、ただ風に流されながら漂っているだけなのに、どこかこちらの生活をじっと見つめているような、そんな不思議な存在感があります。
描いているとき、髑髏は「死」の象徴であるはずなのに、雲の柔らかさと混ざり合うことで、むしろ生々しい気配を帯びていくように感じました。輪郭は曖昧で、形も常に変化し続ける。けれど確かにそこに“顔”がある。その曖昧さが、日常の中に潜む非日常を静かに示しているようで、個人的にはとても気に入っています。
この作品は、空を見上げるという何気ない行為に、少しだけ異質な視点を差し込む試みでもあります。雲の中の髑髏が、私たちの生活を遠くから観察しているような、そんな浮遊感と距離感を楽しんでもらえたら嬉しいです。
作品No.51「髑髏の雲」

※この作品は私自身の発想と構図をもとに制作し、仕上げ工程の一部にAI加工を取り入れています。
Instagram・SUZURI・BOOTHでも作品やグッズを公開しています。ぜひご覧ください。
世界観をより深く楽しんでいただけましたら嬉しいです。
Instagram(作品一覧) https://www.instagram.com/x_sennshitsu


コメント