髑髏の遺跡(SKULL LINE WORKs)

SKULL LINE WORKs

作品「髑髏の遺跡」は、私自身が古代の壁面に触れたときに感じるざらついた質感や、そこに刻まれた痕跡の重みを、工業的な髑髏という異質な存在によって揺さぶりたいという思いから生まれた作品です。遺跡という場所は、時間の層が幾重にも積み重なり、誰のものとも知れない記憶が沈殿しています。その静かな空気の中に、もし現代的な文明の象徴ともいえる工業デザインの髑髏が刻まれていたら、どれほど強烈な違和感と魅力が立ち上がるのか――その想像が、制作の原動力になりました。

壁に浮かび上がる髑髏は、古代文明の遺物であるはずなのに、どこか未来的で、機械的な構造を思わせます。まるで別の文明が遺跡時代に存在し、独自の技術と美意識を持っていたかのような、時間軸のねじれを感じさせる存在です。私はその「あり得ないはずの痕跡」が放つミステリアスな気配を、できるだけ主観的に、そして感覚的に描き出したいと思いました。

遺跡の静寂と、髑髏の工業的な冷たさ。その二つがぶつかり合うことで生まれる世界観は、私にとって未知の文明を覗き込むような体験でした。過去と未来が同じ壁面に刻まれているような不思議さ、そしてその矛盾が美しさへと変わる瞬間を、この作品に閉じ込めたつもりです。制作を通して、遺跡とは単なる過去の残骸ではなく、想像力によって新たな文明を呼び起こす舞台なのだと改めて感じました。

作品No.23「髑髏の遺跡」

※この作品は私自身の発想と構図をもとに制作し、仕上げ工程の一部にAI加工を取り入れています。

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